交通事故が起こった朝〜事故発生から示談まで1ヶ月〜
いつもの通勤が恐怖の時間に変わった瞬間。あの時行動しておけば…
5年ほど前の秋になります。 その頃、バイクの免許しか持っていなかったので会社に行くのも何処に行くのも原付バイクでした。 その朝もいつもの通り会社にバイクで向かいました。 会社の駐車場が会社の裏手にあったので会社の前を通過して駐車場に行こうとした時に前方から普通車が来ました。 道幅は狭くはないのですが相手がそのまま真っ直ぐ進めば当たる事が分かったので私は止まり、相手が避けて通り過ぎるのを待っていました。 しかしその車は私を避ける形ではなくそのまま真っ直ぐ進み、案の定バイクの後方部分に当たりました。 バイクは後のブレーキランプ辺りが欠けて、私は腰をひねったのか痛みがありました。 相手の車には傷がついたようでした。 私はとりあえず駐車場にバイクを入れてから話をしようと思い、駐車場に向かったのですがそれが示談を長引かせる結果になってしまいました。 駐車場から戻ろうとすると同僚と出会い、事故の事を聞かれました。 私は悪くないので当たったみたいだと説明をしましたが、同僚の話だと相手が悪かったらしく犯罪歴がある近所でも評判の厄介者で私のことを会社の目の前に車をつけて待っていると言われました。 行ってみると確かに相手は傷を確認しており、車を見ると一本の白い傷が助手席から後部にかけてありました。 私はその場で警察を呼び、会社自体が自動車保険の会社だったのですぐに手続きをする為、時間を貰おうとしましたが相手が時間がないと拒否したので一旦その場では警察は呼びませんでした。 それからお昼頃になってから相手が戻ってきたので改めて警察に連絡したのですが相手の言っていることが朝とは違い私が相手の車に当たり傷をつけたと言ってきました。 状況から見てもそれは到底不可能で狭い道幅を当てながら走る事なんて到底出来ません。 しかし相手はそれの一点張りで警察や近所の人も困り果てていました。 しかも私が本当の事故の状況を説明すると嘘をつくな!っと言ったり挙句には殴りかかろうとまでしてきました。 結局、警察の人も現場検証だけ行いますお互いの連絡先を交換し、あとは保険屋に任せると言った形でその場は終わりました。 警察は民間的なことは介入が浅いのだと思い知らされました。
示談交渉とは名前ばかりでまったく納得のいかない結末
勤めている会社が保険業を取り扱う所だったので、すぐに事故の手続きを行いました。 事故担当専門の担当者に事故の状況を説明して相手の連絡先を教えました。 会社と相手の保険屋が話をして、お互いが納得した事故割合で示談になるのですが、中々決着が付かず1ヶ月近く長引きました。 それは双方の言い分が食い違っているからでした。 私は止まっていて相手がぶつかって来た時に怪我をして車には傷がついたと説明して、それが真実です。 しかし相手は私が駐車場に行く時に当てられたと言うのです。 明らかに状況を考えてもオカシイのにも関わらず相手は10割こちらが悪いと譲りませんでした。 さすが近所でも評判の犯罪者だと思いました。 事故担当から電話で相手が一歩も引かない為示談が進まないので治療費やバイクの修理代も出ないから困っているのでは?と心配の連絡がきました。 このまま示談が長引くよりも納得はいかないけれど9割、非を認める形にして早く終わるようにした方が精神的にも良いんじゃないかと言われました。 確かに私としても毎日不安で怖くて会社にも1人ではいけなくて親に送ってもらうくらいに追い込まれていたので早く終わらせる方法があるならそちらを選びたいと思い、悪くもないのに非を認め、示談になるように担当者にお願いしました。 担当者から示談書が届き、サインをして相手にもサインをさせ終了となりました。通常は双方に電話で示談の確認や報告をするだけなのですが、担当者が気を使ってくれて書面に残して証拠として持って置けるようにしてくれました。 相手もちゃんとサインをして示談になりバイクの修理と自分の治療費が保険でおり、その後は体に後遺症などもありません。 保険金は1割しか相手からは無かったのでバイク修理が千円弱で治療費が1万円くらいだったと思います。 それから相手からは勿論、何の連絡もなく待ち伏せや危険な事もありません。 しかし当面は1人で行き帰りが怖かったのと、連絡がきたらという不安でいっぱいでした。 示談書も未だに残しています。 示談の結果に満足はしていません。 しかし不安な毎日を送るよりも早く示談にして相手と縁を切りたいと言う思いの方が強かったので仕方なかったのだと思い込ませています。
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